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4月は苦手

4月が近づくと気持ちが重くなる。
出来れば外に出たくない。
4月はあの子が逝った月。
急に涙が溢れ出す。

親より先に逝った子は
親不孝になるらしい。
決してそうは思わないから
えんま様、叱らないで下さいね。

4月は苦手。
ハナミズキが苦手。
しとしと雨が苦手。

早く、夏がこないかな。。。
by sasakobo_b | 2010-03-23 11:17 | ぶつぶつ

よく見る夢。

皆さんも、よく見る夢ってあるでしょう。。。

小学生の時に
居間の、ある場所で寝ると
必ず、同じ夢を見ました。
うん。。。
今思うとね、あの夢を見る時は
そういえば、あそこで寝ていたなぁ。。。って
思い出したんです。

私の実家は飲食店を経営していて
一番上の兄とは10、
真ん中の兄とは6つも年が離れていたので
お店の営業中
私は、1人
お店の裏にある居間で、テレビを見たり
宿題をしたりして、暇を持て余しておりました。

昔は、夜でもそんなに面白いテレビをやってはおらず
だいたい、暇で暇で
1人でいるのが寂しくって
居間でゴロゴロゴロゴロしてるうちに
その場で寝てしまう事が多くありました。

気持ちのよいはずのうたた寝で
よく、見る夢があったんです。

寝ている姿はそのままで
私は目を覚ますのですが
起き上がる事が出来ず、どうしょうもなくもがいていると
一斉に、喪服のような物を着ている、知らない人たちに
見下ろされるんです。
複数の人が、ものすごい形相で私に向かって話しかけてるんです。
いや、
話しかけてると言うよりも
怒鳴りつけられてるような感じ。
でも、何を言っているのか聞こえないの
見下ろしている人たちの口が
絶え間なく、パクパクと何かを訴えてるんです。
何を言っているのか聞き返そうにも
私は口も動かない。
ただただ、一生懸命動こうと しゃべろうともがいてる。

そうこうしていると
一人のおばさんがギュウンっと私の顔に近づいて来て
ゆっくりと何かを言うんです。
あっ!これで、何を言われているのか分かるって思った瞬間
ものすごい恐怖感が襲ってくるんです。

コワイ コワイ コワイ
ぎゅむぅって目をつむると
視界が真っ暗になって
何かが小声で聞こえてくるんです。
、、、、、、カンジザイボサツギョウジンハンニャーハーラーミッタージーショウケンゴウンカードーイッサイクーヤク
たくさんのお坊さんの声だぁって
お経だぁって思った時には
頭の中にぐわん ぐわんとお経が大声で聞こえていて
コワイコワイコワイ。。。って思っていると

ゆかっゆかっゆかっ
って母に揺り起こされて
目覚めるんです。
「どうしたの?すごくうなされてたよ」って決まって言われて

「怖い夢見てた。
多分お葬式で私が横になっていて、皆に覗き込まれて何か言われてるんだけど。。。
あれは、きっと私じゃないの。もっと大人になってたの。。。」

母は、気味の悪い顔をして
「忘れなさい」
って一言。

何度も同じ夢を見て
そこで寝るのが怖いなって感じたのを
思い出しました。




ほんの少し昔の
本当の話。
by sasakobo_b | 2010-03-08 22:12 | 怪談

私は、蝶が苦手だ

幼少の頃
父の生家によく遊びに行った
千葉の山奥、何も無い所。

屋敷は大きく
庭もあった

庭には、放送塔があって
夕刻の決まった時間に
放送が鳴る

とーおきー
やーまにー
ひーはおーちてー
。。。という、聞き慣れた、あの曲
メロディーだけが、寂しく響き渡る

ある、夏の日
私は、父と母と兄2人と私の5人で、
その、なんの楽しみもない父の生家に遊びに行った。

空がオレンジ色に染まり
その、寂しい曲が流れた時
山の方から、
「ワァッッッッッ」っと
真っ黒い、大きな蝶の大群がこちらに向かって来た

大きくて、黒い蝶
欲しくて、欲しくて
兄に、虫取り網を貸してくれと懇願したが
まったく聞き入れてはもらえず
渋々、素手で捕まえる事にした。

本当に、たくさんの蝶で
手を伸ばせば、
簡単に手に触れた
ジャンプしながら蝶の羽を掴むと
ほろりと、蝶の羽の一部がもげた。

私は、綺麗なままの蝶が欲しく
羽のちぎれた蝶には目もくれず
再び、ジャンプして掴む。
ほろり。
ぷちり。
ほろり。
ぷちり。
何度、捕まえようと手を伸ばしても
綺麗な蝶は捕まえられず
私の手は鱗粉にまみれ
ちぎれた蝶の羽が、そこかしこに落ち
たくさんの、羽のちぎれた蝶は
そこかしこに羽ばたいていた。

手は汚れるし
蝶は捕まらないし
羽が所々ちぎれた蝶が
私のまわりをヒラヒラとたくさん飛んでいて
急に怖くなった。

私は、なんてひどい事をしてしまったのだろう。。。

泣きじゃくりながら
父の生家に駆け込んで
母に抱きついた。

嗚咽をもらしながら、ただただ泣いた。
泣きつかれた私は
そのまま寝てしまった。

それ以来、蝶は苦手だ
あの、まとわりつく鱗粉と
羽のちぎれる感覚が忘れられず
どうにも、蝶を好きにはなれない。


ほんの少し昔の
ほんとの話。
by sasakobo_b | 2010-03-07 18:01 | 怪談

。。。

今日もまた1日がはじまってしまった。

真っ暗な1日。

目が覚めても
暗い1日
目を開いても、暗い世界。

明日は、、、
あしたは見えるかもしれないと
少しはワクワクしながら目をつぶるのだけど
やっぱり、今日も暗い朝。

本当に、今は朝なのかも疑わしいのだけれど
ほんのり感じる明るさと
目覚ましの音と
それから、
大きな犬が起こしてくれる
だから、きっと朝なのだ。

暗闇の生活も慣れてしまうと別に。。。
だって、ずっと暗闇だから。

大好きだった母の顔も
大きな父の手のひらも
見た覚えはなくて
覚えているのは、温かな感触と
やさしい声だけ。。。

えっと。。。今日は、何年で
何月で、何日だったのかしら。。。。
なんだかどうでもいいのだけれど
大きな犬が、私に甘えてくる。

いつも一緒の犬
大好きな犬。
お散歩。。。その前に、君のゴハンだね

いつもの場所に、いつもの物はそろっている。
たまに来てくれるヘルパーさんが
きちんと、やってくれるんだ。。。
1人じゃ何も出来ない私。

なんだかね、
とっても疲れちゃってるなぁ。。。
大きな犬には悪いけど
ちょっと、寝かしてもらおうかな。。。

薬の棚は、、、
、、、ここだよね。
、、、これだけ飲めば
ゆっくりと、眠れるかしら。。。


。。。大きな犬よ
フワフワの温かい大きな犬よ
ありがとぅ。

明日は、ヘルパーさんの来る日だから大丈夫、大丈夫。。。

おやすみなさい。。。
by sasakobo_b | 2010-03-07 14:00 | 物語

3月の怪談。

私は、小学4年生のときに
猫を飼っていた。

白くて長い毛の、可愛いオスの猫。
名前はミー

あっ、
頭の所に、少し黒い毛の部分があって
目は、青と黄色のオッドアイ。
とっても綺麗な猫だった。

猫と私は仲良しで
よく、追いかけっこをして遊んだな。

寝るときは、私の布団の上。
重くって、寝苦しかったけど
でも、嬉しかった。

ミーは、悪さをして父に叱られると
私の布団に粗相をした。
猫のしっこは臭いのだ。

ある日、ミーのしっぽが
ぶんぶくりんに腫れていた。

毛は抜けて、
針で刺すと「パンッ」てはじけそうなくらい
プリップリに腫れていた。

慌ててお医者さんに往診に来てもらうと
検査が必要だと言われた。

検査の結果は、皮膚がん。

当時のミーは何歳だっただろう。。。
多分、1歳とか2歳とか
とっても若い猫だった気がする。

がんだと言われて、しばらくたって
ミーは野良猫を追いかけて
2階の窓から逃げてしまった。

屋根づたいに消えてしまったミー。

同級生が、しばらくの間一緒に探してくれたけど
結局は見つからなかった。

10歳年の離れた兄は「猫は死に目をみせねぇーから。。。」などと言っていたけど
元気な姿のまま、走り去って行ったから
きっと、どこかで生きていてくれてる
そう、信じていた。

ミーの事は、たまに
どうしてるかね、と家族で話題になったけど
フワフワの
温かな、白い毛並みを忘れかけていたある日

私が中学3年生くらいの時だったかな。。。

珍しく、母が私の部屋で一緒に寝るのだと言い出した。
「いいよぉー」
ちょっとうれしく
恥ずかしく
色々とお話しながら
2人で布団を敷いた。
そのお話の中で、すごく久しぶりに
ミーの話題になった。

「ミーちゃん、ちゃんと生きてるよね」

「がんだったから、死にに行っちゃったのかもよ」

「。。。うううぅん、きっと家族が出来てるよ
そのうち、オレの子供!って会いにきてくれるかも。。。」

「だといいね。。。」

。。。楽しく、懐かしく
愛おしく、ミーを思い出し
布団を敷きながら話していた
その時
私と母の手が一瞬、止まった。

ガサガサガサガサ。。。

今、敷いていた布団の中を
何かが走り抜けたのだ
そう、
丁度、
ミーの大きさ。

走り抜けた先は
私の部屋の物置。
すぐに駆け寄って、覗いたのだけど
何も居なかった。

怖くはなかった。
まったくと言っていい程。

「ミー?」
2人して、何故かそう呼んでしまった。
「ねずみの大きさじゃーないよ ね。。。ミー?か な。。。」
母と2人でキョトンと見つめ合い
なぜか、温かい気持ちでほっと息をついた。

「きっと、天国に居るんだね。」

「ありがとうって、言いに来てくれたのかな。。。」

「何もしてあげてないのに、ね」

「なんか、元気そうで、良かった。。。。。。
ちょっと、違うか。。。」

母と微笑み、泣きながら、布団を敷き直し
眠りについた。



ほんの少し昔の
ほんとの話。
by sasakobo_b | 2010-03-06 22:52 | 怪談