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雪子とおばあさんの
やさしく、暖かな日々は続きました。
1年
2年と
笑顔の絶えない日々が
3年
4年と
幸せな日々が

でも
でもね
やさしく、暖かな日は
ずっとは続かなかったのです。
おばあさんが...
やさしかったおばあさんが
はやりの病にかかってしまったのです。

。。。。。

ある日、
月明かりに照らされる、お庭を眺めながら
おばあさんは、ゆきこが初めておうちに来た日を
思い出しておりました。

「あの日から、春になると
 このお庭は、お花畑になっちまうねぇ。。。」
おばあさんはそう言いながら
優しく、微笑むのでした。

ゆきこは、そんなおばあさんの手を
ぎゅっと
握りながら、お庭を眺めました。
庭一面のお花畑を。。。
by sasakobo_b | 2007-05-30 22:37 | 物語

ちいさな白いうさぎさんが、おばあさんのところへ来て数日。
おばあさんは、うさぎさんを抱きかかえながら言いました。
「お前には、名前が無かったね。。。」
「なんて名前がいいかしら。。。真っ白い美しい子だから
 雪子。
 うん、ゆきこちゃんにしましょうね。。。」

。。。。。。。

ゆきこがおばあさんのところへ来て
1つき
2つき3つき経ち。
4つき
5ヶ月と経ったある日
ゆきこはお山の動物と、仲良く遊んでおりました。


「ゆきちゃんはさぁ、うさぎさんなのに
 いいなぁ。。。綺麗なお着物着ちゃって
 おばあちゃんと一緒に暮らせるなんて、いいなぁゆきちゃんは
 いいなぁ。。。。」
山の子リスは言いました。


子リスはね、いじわるで言ったんじゃないんですよ。
ただね、うらやましかったの
人間と同じ格好をして
やさしい、やさしいおばあちゃんと居られるゆきちゃんがね
ただ、ただ うらやましかったの
 

それでも、それを聞いた雪子は、とっても とっても気になってしまうのでした
今までそんなに気にしてなかったけれど

おばあさんよりも長い耳が
ちょこんと出ている前歯が
おばあさんよりも、たくさんの白い毛が生えている事。。。

ゆきこはなぜだか悲しくなって
おばあさんに聞いたのです。

「私のお手々はどうしてこんなに短いの?
 お耳はこんなに長くって
 前歯がちょこんと出ているの?」

おばあさんは、今にも泣き出しそうなお顔でこういいました。
「いいかい、ゆきこ かわいい、ゆきこ
 お前がどんなに私と違っても、お前はゆきこなんだよ。
 私の大切な、かわいい かわいい 雪子なんだよ。
 だから、大丈夫。
 雪子よ、ゆきこ かわいい雪子
 大好きだから大丈夫。
 だいじょうぶ.....」
そう、何度も繰り返し
おばあさんはいくどもいくども、
ゆきこをやさしく、なで続けるのでした。
by sasakobo_b | 2007-05-27 11:20 | 物語

お庭に上手にならんだ動物さん達。。。あれ。。。あれれれ。。。
みんな、よぉーーーく見てみて。。。
ほらほら、まぁ。。。うふふ。。。

お馬さんが、あんよを器用に折り曲げて
ちょこんと
一番前に座ってる!!!
うふふ
うふふふ。。。


あら、あら
皆も気づいちゃったわ
きっとみんなに怒られちゃうわね☆


「こらこら、ずるいぞぉおうまさん!」
「ちゃんと後ろに並ばなくっちゃ!」
「ほらほら、さあ、さあ、行った、行った!!!」


なんだか納得のいかないお馬さんは、こう言いました。
「いくら、ぼくの体が大きいからって これじゃー全然見えないよぉ、
  せっかく皆、お花を持ってきているのだから 
  一番前から順番に
  お花を渡したら次の人に交代するってのはどうだろう。」

「それがいい!!!」。。。と一同納得。

小さな、ちいさなスズメさんから
おおきな、大きな牛さんまで
それはもう、たくさんの動物達が
何ともかわいらしく
おかしく、順番に
「はじめまして」
「こんちは」
「キャッ」
「えへへ」
。。。なんて、変な反応をしながら 
一匹づつ
その小さな真っ白な赤ちゃんへと、お花を1輪
置いて行くのでした。

お山の動物達のあいさつが終わる頃には
お部屋も、お庭も
春が来たように、お花でいっぱいになりました。

おばあさんは、とっても とってもうれしくて
何度も
何度も
ありがとう、ありがとう と繰り返すばかりでした。
by sasakobo_b | 2007-05-24 12:37 | 物語