人気ブログランキング | 話題のタグを見る

うさぎのおめめはなぜあかい(8)

ちいさな白いうさぎさんが、おばあさんのところへ来て数日。
おばあさんは、うさぎさんを抱きかかえながら言いました。
「お前には、名前が無かったね。。。」
「なんて名前がいいかしら。。。真っ白い美しい子だから
 雪子。
 うん、ゆきこちゃんにしましょうね。。。」

。。。。。。。

ゆきこがおばあさんのところへ来て
1つき
2つき3つき経ち。
4つき
5ヶ月と経ったある日
ゆきこはお山の動物と、仲良く遊んでおりました。


「ゆきちゃんはさぁ、うさぎさんなのに
 いいなぁ。。。綺麗なお着物着ちゃって
 おばあちゃんと一緒に暮らせるなんて、いいなぁゆきちゃんは
 いいなぁ。。。。」
山の子リスは言いました。


子リスはね、いじわるで言ったんじゃないんですよ。
ただね、うらやましかったの
人間と同じ格好をして
やさしい、やさしいおばあちゃんと居られるゆきちゃんがね
ただ、ただ うらやましかったの
 

それでも、それを聞いた雪子は、とっても とっても気になってしまうのでした
今までそんなに気にしてなかったけれど

おばあさんよりも長い耳が
ちょこんと出ている前歯が
おばあさんよりも、たくさんの白い毛が生えている事。。。

ゆきこはなぜだか悲しくなって
おばあさんに聞いたのです。

「私のお手々はどうしてこんなに短いの?
 お耳はこんなに長くって
 前歯がちょこんと出ているの?」

おばあさんは、今にも泣き出しそうなお顔でこういいました。
「いいかい、ゆきこ かわいい、ゆきこ
 お前がどんなに私と違っても、お前はゆきこなんだよ。
 私の大切な、かわいい かわいい 雪子なんだよ。
 だから、大丈夫。
 雪子よ、ゆきこ かわいい雪子
 大好きだから大丈夫。
 だいじょうぶ.....」
そう、何度も繰り返し
おばあさんはいくどもいくども、
ゆきこをやさしく、なで続けるのでした。
by sasakobo_b | 2007-05-27 11:20 | 物語

お絵描きの練習と詩と物語。

by sasakobo_b